일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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めいじげきだん ランプのもとにて

明治劇談 ランプの下にて

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 明治劇談 ランプの下にて(めいじげきだん ランプのもとにて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,283자 · 329화면

아오조라 문고

その凄愴の気に脅かされて、団十郎も巧いなあと私もこのとき初めて思い知った。今まで虫の好かなかった名優の前に、わたしはとうとう屈伏させられた。殊に近年は鈍帳芝居や鳥熊の芝居などを多く見馴れているので、それに比較して団十郎の技芸の妙が一層力強くわたしの眼をおどろかし、わたしの魂を脅かしたのかも知れないが、なにしろ私がこの知盛に屈伏したのは否定しがたい事実で、その後、各劇場で「船弁慶」が上演されるたびに、少年時代の思い出がいつも繰返されるのである。その当時、わたしは十四歳であった。

知盛はそれほどにわたしを敬服させたが、少年の敬服や感服は当てにならないものと見えて、その芝居の興行成績はあまり思わしくなかったということを後に聞いた。一体にその頃の各劇場は興行成績がいつも思わしくなかったらしい。前に語った鳥熊の芝居や鈍帳芝居は別問題として、わたしが普通の大劇場でいわゆる客止めの大入りを初めて見せられたのは、その翌年の明治十九年五月、新富座で、かの渡辺崋山と高野長英の芝居「夢物語盧生容画」を上演した時であった。

馬鹿な話をするようであるが、その頃までのわたしは、劇場というものは滅多に満員になるわけのものではない。