일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あさくさふどき

浅草風土記

久保田 万太郎

久保田 万太郎의 浅草風土記(あさくさふどき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,294자 · 318화면

아오조라 문고

――を越して「浅倉屋の露地」を入った。いまよりずっと道幅の狭かったそこは、しばらく両側に、浅倉屋の台所口と、片っ方の角の蕎麦屋の台所口とがつづいたあと、右には同じく浅倉屋の土蔵、左には、表に灰汁桶の置かれた女髪結のうちがあった。土蔵のつづきには、間口の広い、がさつな格子のはまった平屋があった。出羽作という、有名なばくちうちの住居だった。三下が、始終、おもてで格子を拭いたり、水口で洗いものをしたりしていた。――ときには、笠をもった旅にんの、寂しいすがたも、そのあたりにみられた。

道をへだてて井戸があり、そばに屋根を茅で葺いた庵室といったかたちの小さなうちがあった。さし木のような柳がその門口に枝を垂れ、おどろに雑事がそのあたりを埋めていた。――と、いま、ここにそう書きながら、夏の、ぎらぎらと濃い、触ったらベットリと手につきそうな青い空の下、人あしの絶え、もの音のしずんだ日ざかりの、むなしく白じらと輝いた、でこぼこに石を並べた、その細いみちをわたしは眼にうかべた。駄菓子屋のぐッたりした日除、袋物屋の職人のうちの窓にだした、ぽつんとした稗蒔、遠く伝法院の木々の蝉が、あらしのように、水の響きのように、しずかに地にしみた。