일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あさくさふどき

浅草風土記

久保田 万太郎

久保田 万太郎의 浅草風土記(あさくさふどき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,294자 · 318화면

아오조라 문고

を、「早稲田文学」で「監獄署の裏」を、「中央公論」で「祝盃」及び「牡丹の客」を読んで、世にもこうした美しい小説があるものかと、密かにそう生甲斐を感じていたわたしである。いつも持ちあぐむ雷門から薩摩っ原までの間を、時間にして四十五分……わるくすると、だまって一時間かかる長い間を、ただもうわたしは夢みごこちにすごした。――その「新小説」に附いていた口絵の、飜る納め手拭の下、御手洗の水に白い手をさしのべた、若い芸妓の恰好をさえいまなおわたしは覚えている……

この作のわたしを魅了した所以は、一にこの作の主人公長吉の生活のうえにある。――という意味は、その弱い、寂しい長吉の性格のうちに、ゆくりなくわたし自身をみ出したからである。わたし自身の少年の日をみ出したからである。――が、もし、その長吉にして、そうした下町の育ちでなかったら、同時にお豊にして浅草の片隅に住むしがない常磐津の師匠でなかったら、松風庵蘿月にして向島の土手下に住む安気な俳諧の宗匠でなかったら、そうまでしかし無条件に、わたしは傾倒しなかったかも知れない。この作にみちた、美しい、すぐれたいろいろの自然描写。