후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
国枝 史郎의 神州纐纈城(しんしゅうこうけつじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 188,242자 · 380화면
第十一回
一
ス――と手燭を手もとへ引くと、頤で二人をしゃくったものである。
第十一回
一
葛の衣裳を身に纏い、自然木の杖をつき、長い白髯を胸へ垂れた、飄逸洒落な老人と、その侍童の菊丸とが、富士山麓鍵手ヶ原の、直江蔵人の古館へ、一夜のやどりを乞うた晩、同じ館の奥まった部屋で、奇怪な事件が行われていた。
その部屋は二つにわかれていた。
まず前房から説明すると、床が滑石で張り詰められてあり、その天井が非常に高いのが何より目立つ特色で、後房に通ずる戸口には黒色の垂れ布がかけられてあり、中庭に通ずる戸口には厳重な扉が設けられてあった。部屋の四方は板壁で、純白の色に塗られていたが、その一方の板壁に、幾段かの棚が設けられてあり、無数の壺が置かれてあるのもこの部屋の特色と云わなければならない。いずれも薬品を入れた壺で、壺の表には難解の文字が、紙に書かれて添付されてあった。
その薬棚のやや前方、滑石の床の一所に、石で造られた長方形の、寝台のようなものが置かれてあったが、これぞ今日の言葉でいえば、気味の悪い外科用の解剖台なので、既に白布が取りのけられてあるのは、間もなく犠牲者が運ばれるのであろう。