일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みちくさ

道草

夏目 漱石

夏目 漱石의 道草(みちくさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,812자 · 293화면

아오조라 문고

そうして外国にいる時、衣服を作る必要に逼られて、同宿の男から借りた金はどうして返して好いか分らなくなってしまったように思い出した。

そこへその男からもし都合が付くなら算段してもらいたいという催促状が届いた。健三は新らしく拵えた高い机の前に坐って、少時彼の手紙を眺めていた。

僅の間とはいいながら、遠い国で一所に暮したその人の記憶は、健三に取って淡い新しさを帯びていた。その人は彼と同じ学校の出身であった。卒業の年もそう違わなかった。けれども立派な御役人として、ある重要な事項取調のためという名義の下に、官命で遣って来たその人の財力と健三の給費との間には、殆んど比較にならないほどの懸隔があった。

彼は寝室の外に応接間も借りていた。夜になると繻子で作った刺繍のある綺麗な寝衣を着て、暖かそうに暖炉の前で書物などを読んでいた。北向の狭苦しい部屋で押し込められたように凝と竦んでいる健三は、ひそかに彼の境遇を羨んだ。

その健三には昼食を節約した憐れな経験さえあった。ある時の彼は表へ出た帰掛に途中で買ったサンドウィッチを食いながら、広い公園の中を目的もなく歩いた。斜めに吹きかける雨を片々の手に持った傘で防けつつ、片々の手で薄く切った肉と麺麭を何度にも頬張るのが非常に苦しかった。