일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みちくさ

道草

夏目 漱石

夏目 漱石의 道草(みちくさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,812자 · 293화면

아오조라 문고

七十八

彼の神経はこの肝癪を乗り超えた人に向って鋭どい懐しみを感じた。彼は群衆のうちにあって直そういう人を物色する事の出来る眼を有っていた。けれども彼自身はどうしてもその域に達せられなかった。だからなおそういう人が眼に着いた。またそういう人を余計尊敬したくなった。

同時に彼は自分を罵った。しかし自分を罵らせるようにする相手をば更に烈しく罵った。

かくして細君の父と彼との間には自然の造った溝渠が次第に出来上った。彼に対する細君の態度も暗にそれを手伝ったには相違なかった。

二人の間柄がすれすれになると、細君の心は段々生家の方へ傾いて行った。生家でも同情の結果、冥々の裡に細君の肩を持たなければならなくなった。しかし細君の肩を持つという事は、或場合において、健三を敵とするという意味に外ならなかった。二人は益離れるだけであった。

幸にして自然は緩和剤としての歇私的里を細君に与えた。発作は都合好く二人の関係が緊張した間際に起った。健三は時々便所へ通う廊下に俯伏になって倒れている細君を抱き起して床の上まで連れて来た。真夜中に雨戸を一枚明けた縁側の端に蹲踞っている彼女を、後から両手で支えて、寝室へ戻って来た経験もあった。