일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みちくさ

道草

夏目 漱石

夏目 漱石의 道草(みちくさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,812자 · 293화면

아오조라 문고

活字に眼を曝したり、万年筆を走らせたり、または腕組をしてただ考えたりする時が再び続くようになった頃、一度無駄足を踏ませられた男が突然また彼の玄関先に現われた。

健三は鳥の子紙に刷った吉田虎吉という見覚のある名刺を受取って、しばらくそれを眺めていた。細君は小さな声で「御会いになりますか」と訊ねた。

「会うから座敷へ通してくれ」

細君は断りたさそうな顔をして少し躊躇していた。しかし夫の様子を見てとった彼女は、何もいわずにまた書斎を出て行った。

吉田というのは、でっぷり肥った、かっぷくの好い、四十恰好の男であった。縞の羽織を着て、その頃まで流行った白縮緬の兵児帯にぴかぴかする時計の鎖を巻き付けていた。言葉使いから見ても、彼は全くの町人であった。そうかといって、決して堅気の商人とは受取れなかった。「なるほど」というべきところを、わざと「なある」と引張ったり、「御尤も」の代りに、さも感服したらしい調子で、「いかさま」と答えたりした。

健三には会見の順序として、まず吉田の身元から訊いてかかる必要があった。しかし彼よりは能弁な吉田は、自分の方で聞かれない先に、素性の概略を説明した。