일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

みちくさ

道草

夏目 漱石

夏目 漱石의 道草(みちくさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,812자 · 293화면

아오조라 문고

二十九

さすが本場だけあって旨うがすぜ」

彼は信心を名として能く方々遊び廻る男であった。

「それよか、善光寺の境内に元祖藤八拳指南所という看板が懸っていたには驚ろいたね、長さん」

「這入って一つ遣って来やしないか」

「だって束修が要るんだからね、君」

こんな談話を聞いていると、健三も何時か昔の我に帰ったような心持になった。同時に今の自分が、どんな意味で彼らから離れてどこに立っているかも明らかに意識しなければならなくなった。しかし比田は一向そこに気が付かなかった。

「健ちゃんはたしか京都へ行った事がありますね。彼所に、ちんちらでんき皿持てこ汁飲ましょって鳴く鳥がいるのを御存じですか」などと訊いた。

先刻から落付いていた姉が、また劇しく咳き出した時、彼は漸く口を閉じた。そうしてさもくさくさしたといわぬばかりに、左右の手の平を揃えて、黒い顔をごしごし擦った。

兄と健三はちょっと茶の間の様子を覗きに立った。二人とも発作の静まるまで姉の枕元に坐っていた後で、別々に比田の家を出た。

二十九

健三は自分の背後にこんな世界の控えている事を遂に忘れることが出来なくなった。この世界は平生の彼にとって遠い過去のものであった。