일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

みちくさ

道草

夏目 漱石

夏目 漱石의 道草(みちくさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,812자 · 293화면

아오조라 문고

その友達の一人が健三に向って、この中で一番先に馬車へ乗るものは誰だろうといった時に、彼は返事をしないで、ただ自分の着ている羽織を淋しそうに眺めた。その羽織は古い絽の紋付に違なかったが、悪くいえば申し訳のために破けずにいる位な見すぼらしい程度のものであった。懇意な友人の新婚披露に招かれて星が岡の茶寮に行った時も、着るものがないので、袴羽織とも凡て兄のを借りて間に合せた事もあった。

彼は細君の知らないこんな記憶を頭の中に呼び起した。しかしそれは今の彼を得意にするよりもかえって悲しくした。今昔の感――そういう在来の言葉で一番よく現せる情緒が自然と彼の胸に湧いた。

「袴位ありそうなものだがね」

「みんな長い間に失くして御しまいなすったんでしょう」

「困るなあ」

「どうせ宅にあるんだから、要る時に貸して上げさいすりゃそれで好いでしょう。毎日使うものじゃなし」

「宅にある間はそれで好いがね」

細君は夫に内所で自分の着物を質に入れたついこの間の事件を思い出した。夫には何時自分が兄と同じ境遇に陥らないものでもないという悲観的な哲学があった。

昔の彼は貧しいながら一人で世の中に立っていた。