일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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くろふねぜんご

黒船前後・志士と経済他十六篇

服部 之総

服部 之総의 黒船前後・志士と経済他十六篇(くろふねぜんご)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 121,901자 · 247화면

아오조라 문고

ついで二十四日から初雪を挾んで続行されたはずである。初雪を予見して、冬仕度をすすめてくれた友人の先見の明に、私は心から敬意を表したのであるが「危険地帯」北海道の三十八度線化を予想する手あいの先見について、何と評したものであろうか? ともかく私は、感想をなにがしとりまとめてみよう。

連絡船洞爺丸が、その日海峡のひどい荒天をのりきって静かな函館湾にはいったとき、私は一種不思議な錯覚にとらえられていた。望郷の錯覚とそれをいってみようか。――戦災を一つもうけていない日本の都市をそこに見出したからだ、という解釈がついてみずから納得するまで、しばらくのあいだ私は困惑をおぼえた。

北海道の人はいまもって、開拓使時代の「内地」ということばを、海峡のこちらにたいして使っている。アイヌから区別するばあい日本人のことを「ワジン」と自分でよんでいるのと同じ性質の古さである。そして鉄道開通八十年記念切符ではじめて渡道した私という「内地人」が、過去半世紀にわたってなじんできた内地の大都市――アメリカの好意でのこされたという京都と奈良をのぞいてはもうどこにも見ることのできない八年前までのそのおもかげを、ありありとこの北海道の玄関口で迎え見ることができたのである。