후리가나로 읽는 일본 고전
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くろふねぜんご
黒船前後・志士と経済他十六篇
服部 之総
服部 之総의 黒船前後・志士と経済他十六篇(くろふねぜんご)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 121,901자 · 247화면
たが、内外情勢を見てじっとしておれず、江戸、水戸、郷里福井に遊説し、れいの臥床号飢の訣別詩を賦して十津川郷士の一隊を連れ大阪湾のプチャーチン乗艦に当ろうとした頃(安政元年)は、もう押しも押されもせぬ一派の首領だった。訣別詩が語るように以前にまさる窮乏状態で、福井遊説の旅費も、藩士中の同志数輩へあてて「大困窮進退是れ谷まり、一歩も動き候事も出来がたく候、毎々恐れ入り候事に候らへども」と手紙を書いている。
訣別詩といえば吉田松陰に、「報国精忠十八歳。毀レ家貧士二十金」というのがある。これは安政六年のはじめ、長藩主の参府を伏見に要して尊攘の機を掴もうといういわゆる要駕策決行のため、門人野村和作が、家禄を売って二十両を得、これを旅費として脱走するのにはなむけた詩である。この詩を贈る松陰にもとより金のあろうはずもない。時局不安の潮流は一見寒儒貧士によって代表され、富商富農層の動きなどおよそ認められそうもないのだが……。
事実また志士の一半は藩士なかんずく軽士層から供給された。松陰門下には野村和作だけでなく貧乏な軽士が多くいた。藩医の家柄の久坂玄瑞などはわりにいい方だが、文久二年三月、同志とともに脱藩してでも伏見挙兵に加わろうと準備最中の日記に、「金の一条には大困窮、英雄もこれには閉口なり呵々々」