후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(五)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 325,249자 · 653화면
見ると、先頃まで新野にいて親しく玄徳の近況を知っている徐庶であった。
「おお、徐庶か――」と、曹操は彼の存在を見出して急にたずねた。
「新たに、玄徳の軍師となった孔明とは、そも、どんな人物か」
「諸葛亮、字は孔明、また道号を臥龍先生と称して、上は天文に通じ、下は地理民情をよくさとり、六韜をそらんじ、三略を胸にたたみ、神算鬼謀、実に、世のつねの学徒や兵家ではありません」
「其方と較べれば……?」
「それがしなどは、較べものになりません。それがしを蛍とすれば孔明は月のようなものでしょう」
「それほどか」
「いかで彼に及びましょう」
すると、夏侯惇は、徐庶のことばを叱って、さらに、大言した。
「孔明も人間は人間であろう。そう大きな違いがあってたまるものではない。総じて、凡人と非凡人との差も、紙一重というくらいなものだ。この夏侯惇の眼から見れば若輩孔明のごときは、芥にひとしい。第一、あの黄口児はまだ実戦の体験すら持たないではないか。もしこの一陣で、彼を生捕ってこなかったら、夏侯惇はこの首を自ら丞相の台下に献じる」
曹操は、彼のことばを壮なりとして、欣然、出陣の日は、自身、府門に馬を立てて、十万の将士を見送った。