후리가나로 읽는 일본 고전
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しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
吉川 英治의 新編忠臣蔵(しんぺんちゅうしんぐら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 337,181자 · 676화면
『――右衛門七との事をね』
『ま! わたし、何にも右衛門七さんとなんか、してやしないじゃないの。――憎らしい』
と、袂を肩へ上げて、打つ真似をしながら、お粂ははいってきた。
『ハハハ、冗戯ですよ。冗戯冗戯』
小座蒲団をそこへすすめて、
『おこらないで、まあ、愛想にでも、ちょっとお掛けくださいませ』
『善兵衛さんは、ほんとに、憎らしいような可愛いような人だって、みんな云ってますよ』
『困りましたな、どっちかにして下さいな』
『私は憎い方』
『どうせ、あなた様はね、右衛門七でなければいけないんですからな』
『また仰しゃる』
『おっと、お茶がこぼれます。まあ、一服召しあがって』
『だから、憎いんですよ。――あら、こんど、よい根掛けが来ましたの』
『鼈甲物でも、お見せいたしましょうか』
『飛んでもない、小間使い風情が』
『右衛門七にねだって、買っておもらいなさい。……あいつはね、私どもへ、身寄りなので、手伝い半分、時々、ああして来ていますが、田舎の家がよいので、小遣いには不自由をしない羨ましいやつなんで』
『嫌。そんなこと』
『でも、お粂さん、あなたには、右衛門七のほうで、実のところ、買って上げたがっているんですぜ。