후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじげきだん ランプのもとにて
明治劇談 ランプの下にて
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 明治劇談 ランプの下にて(めいじげきだん ランプのもとにて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,283자 · 329화면
昼間は新聞社に出勤しているので、わたしは出社の前に築地の家を訪問していたが、午前中は居士も執筆に忙がしかった。その上に来客が多いので、わたしは榎本君の部屋で遊んでそのまま帰ってしまうことが多かった。その頃、二人は新富町の竹葉へたびたび鰻を食いに行ったことを覚えている。竹葉の蒲焼は普通一皿が十二銭五厘、飯が一人前三銭で、二人ともに鰻が大好きであるから必ず二人前ずつを平げたが、それでも一人の勘定が飯ともに二十八銭、二人分が僅かに五十六銭というのであった。今から思えば嘘のようでもあるが、その五十六銭がわれわれに取っては相当の大金で、僕は五十銭しか持っていないから端下の六銭は君が出してくれ給えなどと言うようなこともあった。わたしはその当時、日日新聞社から十五円の月給を貰っていた。榎本君は劇場の方から五、六円しか貰っていないらしく、小遣い取りに一回三、四十銭の小説を『やまと新聞』に書いていた。
別宅の筋向うに共同の井戸があって、わたしが行く頃には近所の娘たちが洗濯物などをしていることがしばしばあった。出入りをする先が桜痴居士の家であるだけに、自然かれらの注意をひくらしく、ある時わたしが其処を通ると、一人の娘が小さい声で、「あの人、役者かしら。