후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじげきだん ランプのもとにて
明治劇談 ランプの下にて
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 明治劇談 ランプの下にて(めいじげきだん ランプのもとにて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,283자 · 329화면
それでも明治三十二年の八月、かれは歌舞伎座の舞台を踏むことになった。一座は前に言った家橘、松之助、菊四郎などに沢村源之助が加入していたが、座方の側では又三郎を呼び物にしていたらしく、かれは一番目に「酒井の太鼓」を出し、浄瑠璃に「山姥」を見せていた。
その当時、本物の団十郎は暑中で休場し、菊五郎は旅興行に出ていたが、自分たちの本城としている歌舞伎座に又三郎を出演させたということについて、かれらは甚だしく不快を感じたそうで、菊五郎は甥の家橘を呼びつけて激しく叱ったということである。家橘が宮戸座で又三郎と一座しているのは前々から知れ切っていることであるから、今更それを叱ったわけではあるまい。おそらく又三郎と一緒に歌舞伎座の舞台を踏んだのを責めたのであろう。団十郎もひどく立腹して、座方にむかって舞台を削り直せと言ったそうである。それらのことはわたしが直接に見聞したのではないから、その真偽を保証し難いが、まさかに団十郎や菊五郎が自己の本心から叱ったり怒ったりしたのではあるまい。その周囲にあつまっているもろもろの者どもが何か詰まらないことを言って彼らを煽動したり、あるいは虎の威を仮りて座方をいじめたりしたのであろう。