후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじげきだん ランプのもとにて
明治劇談 ランプの下にて
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 明治劇談 ランプの下にて(めいじげきだん ランプのもとにて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,283자 · 329화면
鳥熊の春木座は午前七時に開場して、午後四時ごろに閉場することになっていて、開場の一時間前から客を入れるのであるが、その午前六時頃に行ったのでは、とてもはいられない。少なくとも午前五時頃までに詰めかけていて、なるべく木戸に近いところに立ち明かしていなければならない。そうして、木戸のあくのを待ち兼ねて、何百人だか何千人だか知れない観客が我がちにどっと押合ってはいろうとする。劇場の方では下足をつける都合があるので、木戸口をあまり大きく明けない。その狭い口から一度に押込もうとするのであるから、押される、揉まれる、突かれる、女や子供は悲鳴をあげる。実に阿鼻叫喚ともいうべき苦しみを凌いで、半分は夢中でどうにかこうにか場内へ押込まれて、やれ嬉しやと初めてほっと息をつくという始末。今にして考えると、実にばかばかしくも思われるのであるが、その当時の我々はそうした地獄の責め苦を辛抱して、無類に廉い大劇場の観客となり得ることに満足していたのであった。
こういう好景気であるために、大阪からは更に中村芝鶴が上って来た。それが故人坂東彦三郎のおもかげがあるとかいうので、また一層の人気を高めた。