후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじげきだん ランプのもとにて
明治劇談 ランプの下にて
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 明治劇談 ランプの下にて(めいじげきだん ランプのもとにて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,283자 · 329화면
いずれにしても、“おん手”の方が勝を占めたらしく、今日でも“やがて”と歌う人はないようである。
こればかりでなく、この時代にはこういうたぐいの改作論や修正論がしばしば繰返されて、新聞紙上を賑わしていた。たとえば、かの「忠臣蔵」の七段目で、おかるの口説きに“勿体ないが父さんは、非業の最期もお年の上”というのは穏かでない。勿論、この議論は江戸時代にも唱えられて、かの曲亭馬琴なども頻りにそれを攻撃していたのであるが、それがまた復活して来て、“勿体なや父さんはお年の上に非業の最期”と修正しろというのである。その主張者は誰であったか記憶していないが、わたしの父はその新聞記事を読んで、「判らない奴には困るな。」と冷笑していた。その当時まだ肩揚げの取れないわたしもそれには同感で、「判らない奴だな。」と思った。しかも、こういうたぐいの議論がだんだんに勢力を張って来たのは、争うべからざる事実であった。
その当時のわたしはもちろん無我夢中であったが、今から振返って考えると、明治以来、殊に明治十一、二年以来、かの新富座の全盛と相伴って、演劇というものが次第に社会の各階級の注意をひくようになって、演劇改良の声が四方から湧いて来たのであった。