후리가나로 읽는 일본 고전
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あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
久保田 万太郎의 浅草風土記(あさくさふどき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,294자 · 318화면
葭簀っ張のまえに置かれた人力車も、すべて末枯の、悲しく眼をふせ額をふせた光景でした。――わたしの記憶にもしあやまりがなければ、空は毎日、日の目をみせずどんより曇ってばかりいました。」
そういうそこは寂しい土地だった。「眠ったような」とでもいえれば「生活力を失った」とでもいえるすがたをした所柄だった。そうして、その溝について真っ直にどこまでも行けば、吉原の、前記「検査場の門」のまえにおのずから出られた。
さすがにもうその時分には一めんの田圃もだんだん埋められ、以前のように太郎稲荷(「たけくらべ」の第六章「……鰐口ならして手を合せ、願ひは何ぞ行きも帰りも首うなだれて」畦道づたいに美登利の帰ってくる中田圃の稲荷とはこれである)の森もみ通しにはみえず、道の両側に拡った水田の影もすでにみられなくはなったものの、すすんでその「検査場の門」のまえくらいまで行けば、田圃の名残の、枯れ枯れになった蓮池が夕ぞらのいろをしずめているといった風の光景を寂しくなおそこにみ出すことが出来た。
「夕飯をたべると、わたしは包みをかかえて宮戸座の近くまで『夜学』にかよいました。包みの中にはナショナル読本と論語とが入っていました。