후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
では、これから早速お伴いたしましょう」
四人が連れ立って大島村役場を出ると、ようやく持ち堪えていた灰色の空から俄かに雨が落ちだし、風さえ吹き募ってきた。各自に傘だけは持っていたが、遮るもののない野面を渡る風雨の中では、なにほどの用もなさなかった。庭田たちにとってはますます帰途が遠くなるばかりだし、与八は気の毒なことをしたとひそかに恐縮した。だが、傍の傘のうちを顧みると、彼等はそんなことは少しも意に介しない様子で、余念なく足を運んでいる。
やがて神明西の破堤にちかい荒地にさしかかったが、雲は暗々と垂れこめ、雨は笊から水の洩るように降りしきるので、辺りの荒涼たるかんじは膚に迫るばかりだった。与八は左右を眺めやりつつ、
「皆様、ここは私の村の西岡新田の地先です」と声をかけた。「以前この辺は実に地味のよい所で、冬作も夏作もすばらしくできたものです。しかも耕作しきれぬほど広野でしたから、大半は茅場になっていました。その茅が年々一丈余りも伸びて、葦切りが道を通るにもやかましいくらいで、土用前にうんと鳴いておけなどと口小言をいって通ったものです。近年は茅場にしておくのも勿体ないというので大いに開墾されて、米麦が五六俵も穫れる立派な田畑になっていました。