후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
明治十九年のことである。
なにしろ足尾は慶長年間から掘りつづけてきた鉱山である。その坑口が八千八口あるといわれたほどで、まるで蜂の巣も同然だった。しかも過去数年はほとんど廃坑になっていた。鉱山師仲間も古河がどこに見込があってあんなボロ鉱山に手を出すのかと嗤笑したし、彼の周囲にも諌静の声がしきりだった。
だが、市兵衛は、古い歴史をもつ名山だからというだけを唯一の根拠として、しかも確信あるもののように入山した。人気のない坑内はたださえ無気味である。まして旧幕時代に掘り荒らした旧坑は落磐や湧水の箇所も多く、一歩踏みこめば鬼気せまるばかりに凄惨だった。鉱夫たちさえ尻込みしてその取り分け作業を嫌った。そこで市兵衛は敢然と先にたって入坑し、鉱夫たちを叱※(「口+它」、第3水準1-14-88)しはげまして着々と仕事をすすめた。備前※山の山腹の旧坑が、明治十年から息をふき返したのはこうした次第であった。
市兵衛は草倉、幸生両山の収益を挙げてこれへ注ぎこんだが、なお十三年頃までは容易に将来の見込みもたたなかった。だが、それに屈する彼ではなかった。後年「運、鈍、根」