일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면

아오조라 문고

二月九日の衆議院で、定刻の振鈴がひびき渡ると同時に、正造は真先に議場へ入って四十三番の席についた。ぎっしり詰った階上の傍聴席では、それを見て「栃鎮、栃鎮」というささやき声が起った。

だが、やがて通告の順によって演壇に登った正造には、今日はその声にも態度にも、いつもほどの激越が見られなかった。顔の面も、憂の沈潜し内訌しているような陰影に蔽われていた。事実彼は病後のからだで、心機もためにやや屈撓していたのである。

「……人民の請願になぜ値打をおかないのか。それはしばらく措くとして、議会が大多数をもって議決したものを無視するとは何事である」

と、前議会を通過した「憲法の保護を受くる請願」に対して政府が処置を与えないのを難詰したのち、正造はその鋒先を自党へむけて、

「田中正造がお邪魔になるならば、放逐なすって、立派にこの問題をおやりなさるがよろしい。また大隈伯は予防命令を出した男だからして遠慮があるというわけなら、これに退党を命じておやりなさるがよろしいのである。表むきばかり委員などを挙げて、なにを苦しんで今日まで抛擲なすっておくのでございますか。私は遠慮会釈はない。