후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
しかし、あれを思いこれを思えば、病褥の中でおのずから輾転反側せざるを得なかった。正造は海老瀬村間田の窮民の惨さを瞼にうかべつつ、枕もとの硯箱を引き寄せて、
「今日の処、金銭の多少は尽力の多少なる社会に於て、多数窮民の力を助けて、以て専断にして暴力無比金力推勢を濫用する悪奸極悪の市兵衛に不及や遠し。然れども不正を後にしてただ強弱を是非するに非ず。我々の正は弱なりとも、弱の儘にてその弱を救うの決定のみに候。呉々も真誠の有志数名を誘うて、海老瀬村大字間田の惨状御熟覧被下度候。この日本人中にも如此不幸の者があるかと思えば、如何に弱き心の我々にても、生きて居る空は無之候」――七月一日、原田定助宛である。
正造はまだ病床で、僅か十日たらずの留守中に、東京では容易ならぬ離間策が講じられたことを知らされた。古河が調査有志会の動きにことのほか狼狽した結果で、配下を馳せて会員を紛擾せしめようと策した事実が判明したのである。その対策として、取りあえず会員中の誤解をとくことが急務であった。しかし、事務所の状態は、一時は左部、横塚、糸井、小野たち数名がいたこともあったが、その後は依然手不足を続けていた。