후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
国枝 史郎의 神州纐纈城(しんしゅうこうけつじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 188,242자 · 380화면
「何んて物凄い面だろう。ううむ、まるで幽霊のようだ」楓の蔭で甚太郎はこう思わずも呟いたが、まことにその男の容貌には一種異様なものがあった。
鼻高く眼長く、唇薄くその色赤く、眉は秀でて一文字に引かれ、まさしく美男には相違なかったが、それは人界の「美」ではなく黄泉の国の幽霊か、仮面を冠った人かのようで、精気もなければ血の気もない。透き通るような蒼い額からげっそりと削げた頬の辺手頼りない寂しい陰影があって、見る人をして悲しませる。据えた瞳を当所もなく茫然と前方へ注ぎながら何やら独言を云っている。
「……今日も斬った。三人をな。ハ、ハ、ハ、ハ、三人をな。……斬っても斬っても斬り足りない。俺はいったいどうすればいいのだ。斬っても斬っても斬り足りない。……待てよ」
と云うと立ち止まった。そうして四辺を見廻わしたが、じっと楓の木へ眼を付けた。
「ははあ人間が隠れているな」
こういうと共に血の色がスーと顔へ上って来た。水晶のように蒼白かった顔が、今はあたかも瑪瑙のように美しい桃色に一変したが、同時に姿勢もチャンと締まり、よろめいていた足も屹と据わった。
「出ろ小僧!」