일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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こどうひゃくわ

胡堂百話

野村 胡堂

野村 胡堂의 胡堂百話(こどうひゃくわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 124,386자 · 248화면

아오조라 문고

書庫と書斎を別に作るのは、すこぶる合理的のようだが、冬の夜などは、つい面倒になって無精をする。手を抜いた仕事は、どうも、ロクなことはない。

もっとも、柳田先生を、最初にお訪ねした頃は、貴族院の書記官長で、内幸町に官舎があった。やはり、そこいらじゅう本箱だったが、今より、ずっと生きがよかった先生は、書斎の話より旅行の話ばかりした。

「紀行文でおもしろいのは、古川古松軒の東遊雑記と西遊雑記。それから、蜀山人と貝原益軒もいいが、外国のものでは、チャーム・オブ・ロードですね。これは、たのしい本です」

気軽に立って、本箱から出して来る。イギリスの一夫婦が、片田舎から片田舎へと、自動車で歩き回った紀行文で、田舎道の趣味を説いた本である。

「目的地をきめて、ツーと行って、ツーと帰るのは、旅行というよりビジネスですね。東京弁を使って、食べものの味を気にするようでは、東京の生活が移動しただけです。名高い名所を見物しても、岩と水と、松が五、六本あるだけです。本当の旅行趣味といえば、何もない普通の道を、この山を越えたら何があるか。この森の向うは、どうなっているか。那須の奥から、南会津へ抜けたのなどは、最も興味がありました」