후리가나로 읽는 일본 고전
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こどうひゃくわ
胡堂百話
野村 胡堂
野村 胡堂의 胡堂百話(こどうひゃくわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 124,386자 · 248화면
やわ肌に燃ゆる血汐の晶子女史を、私は、その日、はじめて見た。決して美人とは言えないにしても、知的で、健康で、新鮮で、だれの眼にも好感が持てた。小山内薫氏の令妹である岡田八千代(当時は、まだ小山内八千代)さんは、文句なしに美しかったし、まだ茅野雅子にならない前の増田雅子さんも、フレッシュで、そして聡明だった。岡田八千代さんに逢うと、この日の話が出るのだが、当年のつぼみの花たちも、それぞれに、咲いて、しぼんで、今では、話相手は八千代さんくらいしかいない。
話が少々、前に飛ぶが、九代目団十郎と五代目菊五郎の舞台姿を、私は忘れない。五代目尾上菊五郎が、最後の弁天小僧を演じたのは、明治三十五年で、今から思えば、せがれの六代目ほど、芸の奥行は無かったかも知れないが、舞台の魅力は大変なもので、揚幕から出てくると、あの、だだっ広い歌舞伎座の三階から平土間まで、クワッと灯がともったように感じたものである。
近代の名ピアニスト、かつてはポーランドの大統領であったパデレフスキーも、ステージに姿を見せただけで、聴衆を夢中にさせたというが、こうなると、もう、うまいとかまずいとかいう以上のものである。