일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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こどうひゃくわ

胡堂百話

野村 胡堂

野村 胡堂의 胡堂百話(こどうひゃくわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 124,386자 · 248화면

아오조라 문고

せっかく行ったのに、逢ってくれないいらだたしさと、仕事の油が乗ったところを中断されるやるせなさとを、いやというほど体験している。

ひとのことはともかくとして、私自身は一生涯、「面会謝絶」などという傲慢無礼な貼り札は、ついに一度もかけなかった。自分自身を大切にするとともに、ひとをも、大切にしたいからである。

渋民村からはじめて東京へ出て来た当座の石川啄木は、有名人を訪問するのが趣味で、片っぱしから門をたたいた。しかし、親切に引見してくれたのは、森鴎外、与謝野鉄幹、尾崎咢堂など三、四人にすぎず、ことに小説家の連中は、ほとんどが玄関払いを食わせたと、啄木は憤慨して語っていた。しかし、半世紀をへだてた今日になってみると、啄木を黙殺した、当年の作家先生たちは、その大多数が、啄木の百分の一も、名前を残してはいないのだ。

シーザーが暗殺されたのは、その朝、受け取った手紙に目を通さなかったためだといわれ、文部大臣森有礼が刺されたのは、この暗殺計画をひそかに教えてくれるはずの客に面会謝絶を食わせたためだときいている。

両氏の場合は、本当に忙しかったのであろうが、自分の勝手な時に酒をのみ、麻雀で徹夜し、競馬に有頂天になる時間があって、なおかつ、人を追い返すというのは増上慢である。