후리가나로 읽는 일본 고전
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みちくさ
道草
夏目 漱石의 道草(みちくさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,812자 · 293화면
姉弟の間じゃないか、御前さん」
姉は自分の多弁が相手の口を塞いでいるのだという明白な事実には毫も気が付いていなかった。
「まあ姉さんの方から先へ片付けましょう。何ですか、あなたの話っていうのは」
「実は健ちゃんにはまことに気の毒で、いい悪いんだけれども、あたしも段々年を取って身体は弱くなるし、それに良人があの通りの男で、自分一人さえ好けりゃ女房なんかどうなったって、己の知った事じゃないって顔をしているんだから。――尤も月々の取高が少ない上に、交際もあるんだから、仕方がないといえばそれまでだけれどもね……」
姉のいう事は女だけに随分曲りくねっていた。なかなか容易な事で目的地へ達しそうになかったけれども、その主意は健三によく解った。つまり月々遣る小遣をもう少し増してくれというのだろうと思った。今でさえそれをよく夫から借りられてしまうという話を耳にしている彼には、この請求が憐れでもあり、また腹立たしくもあった。
「どうか姉さんを助けると思ってね。姉さんだってこの身体じゃどうせ長い事もあるまいから」
これが姉の口から出た最後の言葉であった。健三はそれでも厭だとはいいかねた。