일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みちくさ

道草

夏目 漱石

夏目 漱石의 道草(みちくさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,812자 · 293화면

아오조라 문고

それからその額を環の着いた細長い胡麻竹の下へ振ら下げて、床の間の釘へ懸けた。竹に丸味があるので壁に落付かないせいか、額は静かな時でも斜に傾いた。

彼はまた団子坂を下りて谷中の方へ上って行った。そうして其所にある陶器店から一個の花瓶を買って来た。花瓶は朱色であった。中に薄い黄で大きな草花が描かれていた。高さは一尺余りであった。彼はすぐそれを床の間の上へ載せた。大きな花瓶とふらふらする比較的小さい懸額とはどうしても釣合が取れなかった。彼は少し失望したような眼をしてこの不調和な配合を眺めた。けれどもまるで何にもないよりは増しだと考えた。趣味に贅沢をいう余裕のない彼は、不満足のうちに満足しなければならなかった。

彼はまた本郷通りにある一軒の呉服屋へ行って反物を買った。織物について何の知識もない彼はただ番頭が見せてくれるもののうちから、好い加減な選択をした。それはむやみに光る絣であった。幼稚な彼の眼には光らないものより光るものの方が上等に見えた。番頭に揃いの羽織と着物を拵えるべく勧められた彼は、遂に一匹の伊勢崎銘仙を抱えて店を出た。その伊勢崎銘仙という名前さえ彼はそれまでついぞ聞いた事がなかった。