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ふしぎくにたんけん

ふしぎ国探検

海野 十三

「ラジオ仲よしクラブ」1947(昭和22)年9月号~1948(昭和23)年7月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 59,118 字 · 120 页

青空文庫

先生はそういった。

三人が樽ロケットをでると、この大きな部屋の一方に戸口ができていた。

戸口をでたところに、これも広いプラットホームみたいなものがあった。そしてそのホームとホームの間には、川が流れていた。

「こんなところに川が流れているわ」

「いや、それは川ではありません。『動く道路』です」

「動く道路というと、なんですの」

「道路が走っているのです。九本の道路が並んでいますが、両側とも外のが白。それから青、橙色、藍、赤となって、まん中が赤です。白が一番おそく走っている道路で、となりへいくほど速くなり、まん中の赤の道路が一番速く、時速百キロで動いています」

なるほど、なるほど、川ではない。動いているから川が流れているのかと思ったのだ。しかし川ではなく、博士のいったとおりに道路が動いているらしい。

「すると、動く道路というのは、ふつうの土やコンクリートじゃないのですね」

「そうです。一種のゴムです。適当な摩擦をもっていて、弾力も頃あい、そして丈夫なことにかけては、巨人やブルトーザがのっても平気で、きめられたスピードで走るのです。さあ、私たちもあれにのりましょう。