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にっき
日記
宮本 百合子
13 一九二七年(昭和二年)
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 40,068 字 · 81 页
一月二十七日
一月二十八日
その他、考えようによっては当って居て面白し。
一月二十七日(木曜)寒
少しモヤより早く起きすぐネルを縫い始む。今日は顧問が留守故何だかあやし。
歯イシャにゆくとて、苅田さんと二人でモヤー出かけた。あとに『若草』来ル。さむい。
夕刻、料理をして居るところへサダかえって来、泣く。オバが、おサダが行ったところでなおる病人ではない、と云って十五日頃からわかって居たのにしらさなかった由。かえりによって又「肉親のメイでもないのに」と云った由、これがこたえたのなり。哀れ。
モヤ、かえるなり歯が痛い痛いときりの先をあぶってゴムをほらせる。唇に火傷をさせてはいけないし、あぶなく、腰がいたくなってしまった。夜、三人がかりでネル仕立てあぐ。
一月二十八日(金曜)晴
那須にモヤー立つ日
天気よし。サダと二人で上野まで送る。苅田さんと会う。かえりに山内さんによってロシア語のケイコのことたのむ。快諾。
サダ夕飯の仕度して居ると、使が来、母が死んだ由。オイオイ声をあげて「ああくやしい、おばさんがあんなことを云ったからたった二日っきりか傍にも居られず、ああ口惜しい」と泣く。すぐやる。