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にっき
日記
宮本 百合子
13 一九二七年(昭和二年)
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 40,068 字 · 81 页
十二月十二日
十二月十三日
十二月十二日(月曜)
十時頃起きたら、まだボーイ達毛布にくるまってよく眠って居た。やっと、靄の彼方に、光りなく、赤い北の太陽があがったところであった。
十二時頃ノヴォシビリスクへ着、エニセイ河。大きな都会で、郊外もひろく、クラスノヤルスクより大きい都会である。寒さ今日は特にきびしく、零下三十五度。散歩に出ると、ガローシュ〔オバーシューズ〕の中で足の指がいたく迚も向い風に長くさらされて居られぬ。雪、歯の浮くような音をたてて軋んだ。ブフェートで、犢の牛皿90菓子三つ30パン一斤買う。ここのブフェートはきれいで、比較的やすい。夜ベッドをつくりつつ、ボーイと一寸話す。十六年結婚してから立つ、十三と小さい二人の娘が居る。革命のときは困った。一月二十何日か汽車で五日モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)に居られるだけだ。二サージェンの部屋に居る。
モヤーひどい風邪ギミで、喉に湿布をし、食堂にも出られず。
○井戸をやっと二つ見た。井戸の絵
十二月十三日(火曜)
○昨夜は自分下のバースにねる。どこからか風が入って来るし、ごみっぽいようで、心地わるかった。喉を舌でさわると、すっかりはれて居るので、起きぬけにうがいす。