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にっき
日記
宮本 百合子
13 一九二七年(昭和二年)
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 40,068 字 · 81 页
十二月二十二日
十二月二十三日
○この講演会ピリニャーク一派の広告に、自分達つかわれたような形故不快であったので、クラブ、ダイニングルームのさわぎも気に入らず、モヤ第一にくどくくどく、自分に当って怒った。そして、ロシアの作家達、ああ云う生活をして居る若い人々に対して懐疑的になった。自分勿論そうなり、然し、モヤ余り、そんな仲間に入る為に来たのではないなどと云う故、自分も腹を立て、いやな心持になった。
十二月二十二日(木曜)
秋田さん、鳴海さん、笑子、レーニングラードへ出かける。夜十一時すぎ汽車出る。
モヤ湯に入る。
その前、二人で出かけ菓子を買い茶をのむ。
この買物に出てからかえるまで、モヤに怒られ通しであった。いい気になって、ひとに、菓子などおごる気になって、自分の懐を何と思う。「私ばっかり心配して、ピイピイして居る。」返事しろ! 返事しろ! と幾度も小づいた。
十二月二十三日(金曜)
ボックスへ行く。メーエルホリドの切符はレビゾール二枚貰った。
○舞台に所謂装置なし。銅張りの背景の前に、後上りになった小舞台を置いて、どこまでも絵画的にする。平舞台をつかったのは、安宿へ市長が訪ねて来るところ、レビゾールに皆が請願に来たところ、及び最後の場。