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にっき

日記

宮本 百合子

13 一九二七年(昭和二年)

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 40,068 字 · 81 页

青空文庫

六月四日

六月五日

六月六日

白い粉がついて居る。

○ケシの赤い花、となりに咲く。うちのバラ、久しぶりで咲いた。

薔薇なら花咲かん――

六月四日(土曜)雨

仕事にとりかかる、例によって、まだどんなものになるか皆目見当つかず。三枚半

おふみさんのおでき、大分ひどくなり夕方鹿野さんに見す。女性的医者でさわぎ、バイキンが入った位のことだのに「こりゃ困りましたな」を繰返す。この辺満足なイシャなし。

六月五日(日曜)

床に居ると、Y、いきなり来て「オイ、どうする。はれて来たじゃないか!」と胸倉をとる。ムッとし怒った。それから藤谷さんに電話かけ、とにかく冷した方がよいとのことだが、耳の下まではれて来たので、夕方中村さんのところへ行って知人の長田という人たのんで来る。どしゃぶりの間をそうやって行ったりかえったりして、その人が膿を出してくれた。やはり面チョーの由。

Y、殆ど徹夜、自分も一度おきて氷でひやす。

六月六日(月曜)

けさはもう腫れもののいたみはない由。何しろよかったとYもよろこび、自分もよろこんだ。

ふみ子、Yの話にきいて居たより、一緒に暮して見ると愛らしいところがあり、又その要求にも――張合のある生活を欲するところ、自分同情がもてる。