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にっき

日記

宮本 百合子

21 一九三七年(昭和十二年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 23,646 字 · 48 页

青空文庫

四月三日

四月五日

四月六日

四月七日

陽の暖い光。道の傍の豌豆の花。黄色く実っている夏みかん。

○村道を下りて畑の中に出ると、むこうに一つらなりの松林が見える。そこが海。風の工合がちがう。

○メバル。二月三月メバル。四五月ひらめ、という。虹ヶ浜のメバルはこの辺でも美味い。

○山田の兼重萬次郎。この人の村あたり男陶氏に朝鮮 300-1000 女、むしろ(塩かます)を織る。

四月三日(土曜)

一日じゅう=ひてえ

行っちょるかい。のうお父はん。

ちょりませ。おとなしうしちりますと

つかさんせ=つかわさんせ

順ぐり=せんぐり

いそがしい

=しげしい

せわしい

餅=おむし

四月五日(月曜)

「女性の教養と新聞」『セルパン』四枚とすこし。

徳山公園の花見。

花の下蔭、という美しさがはじめてわかった。花のむこうに見える山々や海。「柔かい光線の明るさ」

四月六日(火曜)

〔発信〕第四信

写真を一家じゅうでとる。大さわぎなり。隆ちゃんの洋服のアイロンをかけてやったり何かして。

四月七日(水曜)

月三百円、そのうち日三円は修繕費。ギャソリンは又その中から。

室積(野原から一里)の海岸に師範アリ。そこで学期がはじまる。女生徒の荷物を虹ヶ浜からトラックで運ぶ。