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にっき

日記

宮本 百合子

21 一九三七年(昭和十二年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 23,646 字 · 48 页

青空文庫

八月十五日

八月十六日

○蒼い蒼い顔、黒い黒い眼。椅子へぐったりと腹をおとしたようにしてかけている。

○歩いて行く後姿を見るとやっぱり大きく見えるけれども。この間からずっとやせた。

〔欄外に〕

面会。はじめて病舎の方の接見室、腰かけ。歩いてゆく姿、珍し。

八月十五日(日曜)

〔発信〕第二十四信、別にハガキ二枚

〔受信〕七月二十七日の手紙が今日着。

医者の本を見に行く、なし。南江堂へゆくことにする。

自分のためにいろいろの本25円ばかり買ってしまった。久しぶり。緑郎にやるために〔以下空白〕

久松潜一の「日本文学評論史」箇人から出発している。時代的背景につき入らぬところ、千ジンの功を一キでかいている。二千八百頁もの本であるが。

○夜食事しはじめたら苦しくなって吐いてしまった。

○自分が病気の方がよい。そして自分が死ぬ方が楽である。

〔欄外に〕

なかなかひどく暑い。へばっていて仕事したくなし。

八月十六日(月曜)

○午後から寿、原、ひさ一家で林町へゆく。

○南江堂で本を買い送る。

○発達史日本講座のためにプラン一枚半

○夜いろいろ考えて、宮のところへこれから毎日一枚ずつハガキを書くことにきめる。