轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

りょうきのはて

猟奇の果

江戸川 乱歩

前篇 猟奇の果、後篇 白蝙蝠「文藝倶楽部」博文館、1930(昭和5)年1月~12月<br>「猟奇の果」もうひとつの結末「猟奇の果」日正書房、1946(昭和21)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 134,971 字 · 270 页

青空文庫

「逢ったのだよ。しかも非常に変な逢い方なのだ」

「話してくれ給え。そいつは一体どこの何と云う奴だ、そこで何をしていたのだ」

品川は非常な剣幕で、青木の腕を掴まんばかりにして尋ねる。

青木はそこで、はやる品川を制して置いて、先夜ポン引紳士に廻り合ってから、節穴を発見したまでの、不思議な経験を手短かに説明して、

「お神を説きふせると、その晩から、僕は赤い部屋の外側の暗闇の密室のお客様になった。そして、今日までに都合五組。それがどちらも商売人でない紳士と淑女の初対面なのだから、何とも云えぬ凄い感じなのだ。彼等が最初の間、どんなに気拙くはにかみ合うか。そして、最後には、どんなに無恥に大胆になるか。その人間の気持の推移を見るのは、どんなえぐった小説を読むよりも、もっと恐ろしいものだよ。僕はその意味丈けでも、数十金の価は充分あると思うのだ」

「それで、あいつがその赤い部屋へ現われたのは?」

品川は悠長にそんな話を聞いている余裕がない。

「昨夜なのさ。僕の隙見の第五夜だ。丸くぼかした視野の中に、君の、その顔が、ヒョッコリ現われた時には、僕はもう少しで叫声を立てる所だった」