轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
「東京朝日新聞」「大阪朝日新聞」朝日新聞社、1925(大正14)年7月30日~11月4日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 121,960 字 · 247 页
自分自身の心の中に、火の塊の如く燃えひろがってゆく心を、どう彼女に打ち明けていいかわからなかった。
「いや別に、たいしたお話があるわけではないのですが、この間のことであなたは、京子さんから何かいわれたのではありませんか。」
倭文子はだまっていた。
「何か京子さんが、あなたにいったのではありませんか。」
「いいえ……」
倭文子は、つぶやくように答えた。
「僕はあんなことのために、あなたにご迷惑をかけやしないかと、心配していたのです。」
「いいえ、そんなこと、ございませんわ。それではまた……」
倭文子は、一刻も早く村川の前から、逃れたそうにした。村川は、倭文子が冷淡になればなるほど、熱して来た。
「あなたは、そんなに僕と一緒にいるのが、お嫌いなのですか。」
「あら!」といった倭文子は、真赤な顔をしてうつむいた。
「京子さんと同じようにあなたも僕を不良青年だと思っていらっしゃるのですか。」
「まあ!」
倭文子は、泣き出しそうにいった。
「僕が、あなたに対して、どれほど親しみを感じているか、ご存じでないでしょう。あなたが、僕のことを、何と思っていて下さるかわかりませんが、何だか僕は、あなたが京子さんの思惑を憚って僕によそよそしくしておられるように思われて仕方がないのです。