轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

春の巻

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 160,757 字 · 321 页

青空文庫

第五十 梅干の功

純粋の液だから何とも言われん上品な味だろう。酒というよりもむしろ西洋風のシロップに近い。そのつもりで少しずつ味ってくれ給え」と謂れを聞けば大原も一口に飲み難し「なるほど、それでは一口ずつ舐めるかね。時に中川君、西洋料理屋へ行って最初に酒を注文しても必ずスープの出た後で持って来るのはどういう訳か」中川「それは注文の方法が悪い。スープを飲んだ後に注文するのが本式だ。しかし田舎へ行くと大笑いな事がある。僕が先年或る地方の小都会へ旅行してその地の紳士に西洋料理を御馳走されたが紳士は西洋料理屋へ入って椅子へ着くと、ビールを持って来いといきなり給仕に命じたものさ。スープの前に持って来はせまいと思っていると大コップへナミナミ注いで来てスープの出ない前にビールの大壜を二本明けたのに驚いたね。お負けにビールは少々ござっているし食後の珈琲を貰ったらカビ臭かった」と談話中に下女はフライの皿を持出し来る。

第五十 梅干の功

フライは出でぬ。大原はいきなりナイフを執りてフライの背中を胴切にせんとしければ中川笑い出し「大原君、君も随分食事法を知らんね。西洋料理にフライをナイフで截るという事はないよ。