轻松读懂日语经典作品
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まじゅつし
魔術師
江戸川 乱歩
「講談倶楽部」大日本雄弁会講談社、1930(昭和5)年7月~1931(昭和6)年5月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 139,264 字 · 280 页
「どうもしない。君達を一人残らず縛り上げて、牢屋へぶち込もうという訳さ」
明智がほがらかに云い放った。
七人の者は、酒宴の最中だったので、武器を身につけていない。それはみんな船尾の彼等の部屋に置いてあるのだ。
武器の方へ、武器の方へ、一同云い合わさねど、心は一つだ。ジリジリとその方へあとじさりを初めた。
明智と文代は、それを追って一歩一歩進んで行く。
七人の一番うしろの奴が、とうとう船尾の部屋のドアを探り当てた。彼はそれを開いて中に飛込む、続いて一人、又一人、残らず部屋へ這入ってしまった。
明智はそこまでは、相手の為すに任せていたが、最後の一人が中からドアを締めようとした時、飛鳥の素早さで、片足を部屋の中に入れ、全身の力でドアを押しのけて、文代と共に、中へ入り込んでしまった。
だが、明智ともあろうものが、何という向う見ずな振舞をするのだ。それでは敵の思う壺ではないか。見よ、彼等は已に七人が七人とも、てんでにピストルを握って、今這入って来た明智達に狙いを定めているではないか。
「僕はうまうま君達の計略にかかった様だね。ピストルが七挺と。さて、どこを狙ったもんだろうね。