轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
「時事新報」1934(昭和9)年8月25日~1935(昭和10)年3月16日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 239,520 字 · 475 页
心を苦しめるであろうぞ! 承久以来、この日本に、大間違いの言葉が起こった! 『宮方ご謀反』というこの言葉じゃ! ……神の界に属する宮方に、いっさい何んのご謀反あろうぞ! ……この一点に心づかば、行動に間違いなかったであろうに! ……が、国長一族の誼みに、最後の別そちに進ぜる! 『現世において安心を得、後世成仏せんと思わば、神の界に属しまつる御一方より、許すとの一言承われ!』これが※(「飲のへん+銭のつくり」、第4水準2-92-53)別、今はこれまで! ……おおおおそれにしても死の間際に、真個の謀反人を一族に持ち、恥じなきその顔を見ようとは! ――冥路の障り、あら無念や! ……が、そのためこの国長、いよいよ今生に未練失せたわ! 頼春ウーッ」
とズカズカまた前へ出た。
「行く道をあやまらぬこの国長が、一族の不覚者の裏切り行為を、恥じながら死ぬ死にざまを見て、おのれ※悔の心を起こし、余生をあやまらず踏み行なえ!」
突っ立ったまま卯の花縅の、鎧の胴をユサと掻き上げ、草摺りの上を一文字に、鎧通しで掻っ切った。
ほとばしる血をものともせず、傷口から片手さし入れて、腸ムズと引きちぎるや、頼春の顔めがけて投げつけ、自身は仆れて息絶えた。