轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

だいうちゅうえんせいたい

大宇宙遠征隊

海野 十三

「国民五年生」1941(昭和16)年4月号~(終号未詳)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 53,967 字 · 109 页

青空文庫

辻中佐は、斥候隊から、いい報告が入るのを、今か今かとまちうけていた。しかし彼らが出発してからもう一時間にもなるのに、何のいい報告も入らなかった。

“第一斥候隊報告。只今、ミドリ大溝を、カンガルーの如く飛び越えたところ”

だとか、

“第二斥候隊報告。只今、サギ山の頂上にあり、附近を念入りにしらべたるも、何の手がかりなし”

だとか、どの報告も似ったりよったりであった。

五つの斥候隊のうち、どうしたわけか、第四斥候隊だけが、出発以来、何の報告もしてこないのであった。

「どうしたんだろうなあ、第四斥候隊は」

と、艇長辻中佐は、幕僚をふりかえった。

「さあ、どうしたわけでしょうか。こっちからも、さっきからたびたび第四斥候隊あてに、無電で信号呼出をうっているのですが、更に応答なしです」

「無電機がこわれたのかな」

「さあ、そんなことはまずないはずだと思います。こっちを出かけるときに、そういう機械るいは充分に点検をしていくことになっていますから、故障のはずはありません。しかし、ひょっとすると……」

と、この幕僚は、そこで次の言葉をのみこんだ。

「なんだね、ひょっとするとどうしたというのかね」