轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
だいうちゅうえんせいたい
大宇宙遠征隊
海野 十三
「国民五年生」1941(昭和16)年4月号~(終号未詳)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 53,967 字 · 109 页
皿のような乗物
よほどおどろいたものらしい。
その受信紙は、直ちに艇長の前にひろげられた。電文には始めは規定どおりの救難信号があって、そのあとに本文がはじまっていたが、
“……人間大の怪しき甲虫の形をした怪物およそ十匹にとりかこまれた。わが携帯用無電機を眼がけて、拳をふりあげて来る。無電機をこわすつもりか……”
そこで電文は切れている。
ああ第五斥候隊の遭難!
さきに第四斥候隊が行方不明で、心配しているとき、今また第五斥候隊がとつぜん怪物団にとりかこまれたという。この怪物団とは、火星の一隊であることにまちがいはない。
月世界のうえにまたもや血腥い事件がもちあがったのである。辻中佐はじめ、アシビキ号の乗組員たちは、底しれぬ戦慄の淵へなげこまれた形であった。
皿のような乗物
「おい、無電員。今の第五斥候隊の位置は、わかって居るか」
「はい。大体見当はついております」
「今の最後の無電をうってきたとき、方向探知器で、その電波の発射位置をたしかめて置いたか」
「は。それはとうとう間に合いませんでした。しかし、その十五分前に来た電波で方向がしらべてありますから、まずそれで間に合うと思います」