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ふくいんさつじんじけん
復員殺人事件
「座談 第三巻第六号~第七号、第四巻第一号~第三号」1949(昭和24)年8月1日~9月1日、1950(昭和25)年1月1日~3月1日(未完)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 96,621 字 · 195 页
「そいつは、すまなかった。どうも、お前の神通力には、勝てないよ」
大矢警部は軽く笑って、
「龍教信徒は現在日本に何名ぐらい居るかね」
「サテ、難問だね。教えてあげたいが、そいつは、幹部でなきゃ知る由もありませんやね」
「朝鮮と日本で、八百三十五名の信徒がいるそうじゃないか」
「そうなりますかね。私が京城にいたころは、百人足らずでしたがね」
「日本人の信徒は何名いるね」
「私の知っているのは十人ぐらいかね。知らないのも居るでしょうさ。この道ばかりは分らないさね」
「龍教の五条に、信徒をもって一族とす、とあるそうだが、一族の名や数ぐらい知ってそうなものじゃないか」
「アッハッハ。私の知ってる男に十人ばかり子供をもってるのがいますがね。もう、子供の数も、名前も覚えちゃいませんぜ」
「小田原に信徒が何人いるかね」
「エエとヒイ、フウ、ミイ、と」
重吉は片目をつぶって、ニヤリと顔をしかめながら指折り算えていたが、ついに、ブッと一発。
「フウム。どうもね。旦那も罪なお方さ。この石頭に物を考えさせようてんだからさ。合計六名かね。ただし、私の知ってただけの数さ」
「みんな日本人かい」
「そこから先は言われませんや。