轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふくいんさつじんじけん
復員殺人事件
「座談 第三巻第六号~第七号、第四巻第一号~第三号」1949(昭和24)年8月1日~9月1日、1950(昭和25)年1月1日~3月1日(未完)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 96,621 字 · 195 页
美津子の部屋からは、待ってましたとばかり色々の物が出てきたが、まだピストルだけは出てこないな」
「案外あの部屋から出てきますかな。ひとつ、探させてみましょう」
三村刑事はちょッと色めいて、巡査をつれて探しにでかけたが、やがてとゞいた報告は、そこにもピストルがなかった、ということであった。
「すると、まア、ピストルは邸内にはなさそうですな」
と巨勢博士が私に言った。苦笑をうかべているところを見ると、彼にも一向にこの事件の糸口がつかめないらしかった。
「どうして、邸内になさそうなんだい」
「わざわざ自分の部屋へ兇器を持って帰りやしませんや。現場へ落っことして行って悪いという定石もありませんのでな。すると、どうも、バカに、簡単メイリョウになりやがる」
博士はウンザリして、背伸びをした。
「犯人は外部かね」
「まア、ピストルが出てこなければね。しかし、遠いところへ、ピストルを隠して戻ってくることが出来るかどうか、まア、ひとつ、これを先生の宿題に、考えてみて下さいな」
ニヤリと笑って意地のわるいことを言う。
「とにかく犯人は、内部でイタズラをやってるんですからな。美津子さんの部屋の中へ安彦氏の部屋のカギが投げこんであったり、ね」