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にっき
日記
宮本 百合子
13 一九二七年(昭和二年)
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 40,068 字 · 81 页
二月十五日
二月十九日
二月二十日
「生れなけりゃよかったんだ」迚も心にこたえ、涙やっと堪え、パン買いに出かけたら、桜並木のところでむこう向いて立って居る人せきさんであった。却ってたすかった。そのうちサダもかえり、もやあこんどは逆に、私関さんと喋って居た間に、すっかり御祝らしい小鯛まで焼きもの、さしみ、赤飯、御つゆで御飯にしてくれた。うれし、うれし。もやあ、時々此奴め……と煮え立つような思いをひとにさせるが、しんにきたないものない故、からりとあとする。西部さん、横田さん来。横田君夕飯をたべて行った。これももやーおむれつを作って。――
二月十五日(火曜)
Y、ハイシャ、会など廻って、山の内さんに来る。ロシア行について相談することあれば。――
大抵一ヵ月三百円位のよし。旅費五百円。
Yの本の印税、私の本の印税、貯金、合わせて一年位何とかなりそうなり。
二月十九日(土曜)
山内さんケイコから飯田橋歯科に廻る。二人、神楽坂で、尾沢食堂で一寸たべ、ブブノワさんのところへ行く。Y、チェホフ、質問があるなり。自分をブブノワさん肖像にかくと云う。
かえり四谷まで円タク
二月二十日(日曜)
三沢さん、同じ村のお嬢さんをつれて来た。