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にっき

日記

宮本 百合子

13 一九二七年(昭和二年)

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 40,068 字 · 81 页

青空文庫

四月十一日

四月十二日

四月十三日

独歩が傑れた作家であったこと、はじめてわかる。あの時代にどんな独特な存在であったかも。現代に於てさえ、彼の感傷は純粋さで存在カチありと感ず。

鈴木澄、三沢、秀雄、五人で夜、酒をのみ愉快に食事す。間に、大橋房子さんの amie であった? 喜多村という人、三人づれで来る。

おすみさん、土筆沢山つみ、よろこんだ。

都踊の一□の連中、放送に来たとて、秀、Y、亢奮、たの――種鶴のこと――をたぬき、たぬきという。

三沢の話、臍の下の毛(三十三の女の)徴兵よけのまじない。

中学の先輩「君大家ぶって行った方がいいですよ」

四月十一日(月曜)晴

Yの妹、Fのリーベ、川村氏来、昼一緒に食事す。ネクタイ、とものハンカチーフ。お坊っちゃんの実業家。

「云いますのにな、教うこともあるとな」な、とつける癖あり。人情家、学生の事件に「妹も親もあるだろうのに、はたの運命まで傷つける自由というものが人間に許されて居るかどうかと私は思いましたな」

何でも手を出して一寸習って見たというたち。

四月十二日(火曜)

今夜で、Yの翻訳すっかりすんだ。

あと一日か二日で手入れもすむ由。

四月十三日(水曜)