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にっき

日記

宮本 百合子

13 一九二七年(昭和二年)

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 40,068 字 · 81 页

青空文庫

五月二十七日

五月二十八日

五月二十九日

五月三十一日

一寸もゆっくりせよと云わず。自分気の毒と思った。これで咲枝国男のフラウ〔妻〕になるのであったらこまったものだ。――然しそうなるに違いないが。――

林町へ泊る。珍しく愉快に喋った。八時すぎYからアス三時でカエリタイと云って来る。

五月二十七日(金曜)

早く世田ヶ谷へ行かなければならないと思って七時頃起きたら父上、起きて来られる。雨戸あけないように云おうとしての由、用をきき、では自分事務所からその発送(Yのところへ払いの金200を送る必要あり)をしてやるから眠れとのこと、ありがたく思い、願い、又眠る。

夜会芳楼、早めに自分だけ出て田端でYと待ち合わせ、渋谷より自動車でかえる。

五月二十八日(土曜)

留守番に来て居た娘かえる、十円と、みやげの豆、せんべい等をやる。

五月二十九日(日曜)

お文さん来、品川まで迎にゆく。

ゆきに、ロシア美術展。見てよかった、ロシアというものにすっかり楽しみが出来た。

三越、自分の単衣を見。

五月三十一日(火曜)

早めに夕飯をしまい、ふらりと散歩に出たついでに渋谷まで行ってしまう。渋谷キネマでハレムの貴婦人、野バラなど見。ソーダをのみ、『山科の記憶』