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にっき

日記

宮本 百合子

21 一九三七年(昭和十二年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 23,646 字 · 48 页

青空文庫

四月二十六日

四月二十七日

四月二十八日

五月一日

◎濃淡の緑の矢はず模様のような落葉松

四月二十六日(月曜)

新しい女中来。お久さん。お久さんに縁がある。

四月二十七日(火曜)

〔受信〕島田宛の第八信が廻送されて来た。

○新宿第一に春の目ざめと科学者追放記とを見る。

○こわれた傘のこと。ねりものの柄がさっとわれている。「ずっと前からこんなになっているらしくてよ」「そういうことをきくのじゃないよ」

人前でスーとはり出すポーズ。いやに冷たく云う調子、意に介さぬという風に。

四月二十八日(水曜)

〔発信〕手紙を出す。帰京後の第二信

十信か(島田をとおして)十二信位か。四月四日に第八信をかいたのだとは分るが。十五信ぐらいだろう。

五月一日(土曜)

メーデーのない五月一日。十三四年ぶりにメーデーのない五月である。昨日総選挙。その結果棄権率の非常な増大を示した。東京〇・三七八、前回〇・二六八。大阪〇・四六三、前回〇・五六五。その他総計〇・二六五、〇・二一三。『朝日』号外「社大党優勢」

フミかえる。五年間女中生活をしていたのがやめてかえる。「ゆんべ、いろいろ考えたらどうしても眠れなくって」私のところからかえるというのみならず。