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にっき
日記
宮本 百合子
21 一九三七年(昭和十二年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 23,646 字 · 48 页
六月五日
〔欄外に〕
○六月一日近衛文麿に大命降下。馬場が内相。山本有三が箇人的にだがややましなことを云っている外、青野、室生ひどい。これらの作家、評論家の質を実にあらわしている。菊池の礼讚。前より質において進んでつづきと思わないらしい。
六月五日(土曜)
稲子の話「小説ってものはどうせ嘘だと思ったことがあった。だから、そこでどんな嘘をつくるかということは大切だと」「運命と箇人の努力の噛み合いって、大変なもんなんだねえ」
○珍しい、ひる間この家で稲子を見るのは。お寿司をはりこんでいたら中野さんと渡辺さんという方が見えましたという。戸台さんも来る。いろんな話をして面白し。早慶戦のアナウンサーの頭のわるいこと。原さんワセダで、ホームランに大熱狂。
○夜関さん娘さんと共に来。いろいろ話をする。娘さん聖書講義をきいたり、神学を(オーソドックスのを)きいたりしている。学校で里見※(「弓+享」、第3水準1-84-22)の話があった由。谷川氏のヒューマニズムの話など。里見とはどういうものだろう! 批判力のない若い時代というものは、若さの価値の80%までを失う。
○きょうm手紙を書いたかしら。