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にっき

日記

宮本 百合子

21 一九三七年(昭和十二年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 23,646 字 · 48 页

青空文庫

一月三十一日

二月五日

四十人ばかり。

K、挨拶をする。上座にいて、上座に尻を向けてものを云っている。爺さん連何と感じていたか。

○人間的流露の価値。

一月三十一日(日曜)

午前中、大変に暖い。春のよう。G子、暖いと手の膨れたのが減ってうれしい云と。

○みさをさん来。レモン二つのおみやげは大歓迎。丁度買わなけりゃならないと云っていたところ故。

○mの袷のための反物屋が来てごっそりと 12.70 もって行ってしまったので大打撃なり。家賃日割で三日から。31.90 の由。

〔欄外に〕

夕方から風が出て、荒々しい天候となった。

○Gのような女の心持どういうのだろう。いろいろのことが、心にどんな工合に響いてゆくのだろう。どんな深さにまで。――

○内部へ沈みこまず外側にくっついている。

○いつも、元のもくあみのようになる。

○第二十九信

二月五日(金曜)

〔発信〕第五信

〔受信〕一月二十六日附の手紙

○第二信来。

○坂井さんのウタさんかえりに又よってもらう。

○アルコールで目を洗ってしまった。真赤な眼。G子「聞いたことないねえ」

○栄さんの顔つきがいかにもひどい。上林へは栄さんがゆく方がよいとすすめ、旅費のための衣類、コート、着てゆく着物等かす。